澤田大志税理士事務所

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暮らし 2025.03.12

賢く稼ぐ✨家賃収入で節税しよう!

家賃収入と税金について

🔎家賃収入があるとどんな税金を払うの?

 不動産賃貸を行うことで得られる家賃収入には、主に所得税、固定資産税などの税金がかかります。所得税は、不動産所得を給与所得や雑所得と合算した総所得金額に基づいて課税されます。固定資産税は、オーナー保有の土地や建物に対して課税される税金です。不動産賃貸を始める際には、これらの税金がどのように計算されるのかを把握し、経費や控除を活用して節税対策を行うことが重要です。

🔎家賃収入のどの部分に課税されるの?

 家賃収入は、実際に入金された家賃だけでなく、駐車場代や共益費といった項目にも税金がかかります。一方で、敷金など退去時に返還する必要のある部分などについては、税金がかからないものもあります。ただし、契約内容や収入の性質によって異なる場合があるため、注意が必要です。

🔎不動産所得の計算方法とは?

 不動産所得は、家賃収入などの総収入金額から必要経費を差し引いた金額で計算されます。必要経費には、固定資産税や管理費、修繕費、減価償却費などが含まれます。また、修繕費と資本的支出の区分を明確にし、修繕費として必要経費に計上できる範囲を把握することが重要です。こうした計算方法を理解し、経費を効果的に活用することで、税負担を軽減することが可能となります。

家賃収入で活用できる節税方法

🔎青色申告特別控除のメリットと条件とは?

 家賃収入で節税するためには「青色申告」を活用することが効果的です。青色申告を行うことで、最大65万円の青色申告特別控除が受けられ、不動産所得にかかる課税所得を大幅に減少させることができます。また、青色申告では、家族に支払う給与を経費として扱うことができます。

 青色申告を利用するには、手続きや帳簿の作成等が複雑になる点に注意が必要です。しかし、節税効果が大きいため、不動産賃貸業を行う方には非常に有益な制度と言えます。

🔎必要経費として計上できる項目とは?

 家賃収入にかかる税金を減らすためには、正確に必要経費を計上することが重要です。不動産賃貸業に関連する経費として認められる主な項目には、以下のものがあります。

  • 固定資産税や都市計画税などの公租公課
  • 減価償却費
  • 修繕費
  • 管理費や清掃費
  • ローンの支払いに伴う金利部分

 これらを漏れなく計上することで、不動産所得が減少し、所得税等の負担を軽減することができます。不必要な出費の見逃しを防ぐためにも、適切な帳簿の作成が欠かせません。

🔎減価償却を効果的に使う方法とは?

 減価償却は、不動産賃貸において非常に有効な節税手段の一つです。建物の購入費用を耐用年数にわたって分割して経費に計上することで、課税対象となる所得を少なくすることができます。特に、中古物件を購入した場合は耐用年数が短く設定されるケースが多く、短期間でより多くの減価償却費を計上することが可能です。特に木造や軽量鉄骨造の中古住宅は耐用年数が短くなっています。

法人化による家賃収入の節税効果

🔎個人経営と法人化の違いとは?

 不動産賃貸で得られる家賃収入に対して、個人で経営する場合と法人化する場合では節税効果に大きな違いがあります。個人での不動産経営では、不動産所得が所得税として課税されますが、課税所得が増えると所得税率も高くなります。一方で法人化すると、法人税率が適用されるため、個人の場合よりも税率が抑えられる場合があります。また、法人を利用することで経費の計上項目が広がり、さらなる節税効果も期待できます。

🔎課税所得が900万円以上の場合には、法人化を検討しよう!

 個人経営をしている不動産賃貸オーナーの場合、課税所得が900万円を超えると所得税と住民税を合わせた実効税率が約43%になるため、特に税負担が重くなります。この場合、法人化を検討することが有効な税金対策となります。法人化した場合、法人税率は約23%で固定されます。また、法人化することで所得分散が可能になり、同時に役員報酬や退職金支払いを含む新たな節税対策を取り入れることもできます。

    まとめ

🔎将来の資産形成を考えた投資を計画しよう!

 家賃収入を得る不動産投資は、長期的な資産形成を視野に入れた重要な手法です。家賃収入を安定的に得ることはもちろん、税金対策や資産のリスク分散という観点でも魅力があります。税金を節約するだけでなく、将来的な修繕計画や物件の売却タイミングを計画的に考えることで、より高い収益性を確保することができます。また、リスクを軽減するために専門家のアドバイスを受けながら物件を選定し、複数の物件に投資することで安定した資産形成が可能です。不動産賃貸経営を通じて税金対策と資産形成をバランスよく進めることが成功の鍵となります。